第一章

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退屈だ…学校も家も俺にとってどうでもいい場所。 学校は校則だのなんだの言って、家では将来の為に勉強しろだの俺には本当にくだらないモノ、だ。 俺を楽しませるモノなんてこの世界にあるだろうか、いやもうこの世界には俺を楽しませてくれるモノはないのだろう。 「なんてな」 「ありがとうございましたぁ」 俺の名前は陸永 牙刃、どこにでもいる高校生。 学校帰り恒例のコンビニでなんかを買ってから家路に着く。 「ただいま…」 「その辺はどうだ!?」 「…は?どこここ?」 バタバタと人の足音は遠ざかっていった。 「俺ンち…消えたか?まぁいいけどな。ん?何お前」 「あ」 「……?ツノ?本物か?」 俺がツノらしきモノに触れようとした瞬間。 「や、ヤだ!」 ビシッと電撃が俺の手に走った、ただ強烈な静電気程度だが意外に痛かった。 「っ…いてー…」 「あ…ごめんなさい」 「お前、何?」 「ぼ…ボクは、小鬼です」 「小鬼?あぁだから角…」 *
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