392人が本棚に入れています
本棚に追加
/273ページ
退屈だ…学校も家も俺にとってどうでもいい場所。
学校は校則だのなんだの言って、家では将来の為に勉強しろだの俺には本当にくだらないモノ、だ。
俺を楽しませるモノなんてこの世界にあるだろうか、いやもうこの世界には俺を楽しませてくれるモノはないのだろう。
「なんてな」
「ありがとうございましたぁ」
俺の名前は陸永 牙刃、どこにでもいる高校生。
学校帰り恒例のコンビニでなんかを買ってから家路に着く。
「ただいま…」
「その辺はどうだ!?」
「…は?どこここ?」
バタバタと人の足音は遠ざかっていった。
「俺ンち…消えたか?まぁいいけどな。ん?何お前」
「あ」
「……?ツノ?本物か?」
俺がツノらしきモノに触れようとした瞬間。
「や、ヤだ!」
ビシッと電撃が俺の手に走った、ただ強烈な静電気程度だが意外に痛かった。
「っ…いてー…」
「あ…ごめんなさい」
「お前、何?」
「ぼ…ボクは、小鬼です」
「小鬼?あぁだから角…」
*
最初のコメントを投稿しよう!