第一章

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さてと、現実逃避をやめて本題に入りましょうか。 まずはこの世界が地球ではない事は理解…。 「出来ねぇーっなんで昔風味の町並みなんだよ!?」 「えっえ?」 落ち着け俺、とりあえず地球でもゲームでもない。 何故そう言い切るのか…それは、俺が学校帰り、恒例にしているコンビニでの買い物の袋が俺の手にあるからだ、カバンと共にな。 物は考えモノだよな、地球に戻っても退屈な日常が戻ってくるだけなのだから。 ならばこのままこの世界にいるのも悪くないのか…。 「あの、名前を聞いてもいいですか?」 「略して牙刃」 「牙刃、不思議な名前ですね」 「敬語はもういいって普通で喋れ、それと不思議ってなんだ?あとお前の名前は?」 「えっえっと…ムツルです」 「ムツル?ミツルじゃなくて?」 「はいっムツルです。ミツルってなんですか?」 「いやツルって言ったらミツルかなぁ…と」 「はぁ…ボクはムツルです」 「ん。ムツルね理解したよ」 不思議な名前はお前だろとは突っ込まないであげよう。 多分スルーされるだけだから。 *
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