第一章

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土地勘ゼロのムツルと俺、この先にまったく進むことが出来ないまま宿屋で1泊してしまった。 ムツルの話では、この滅魔国には全部で4ッの都市があって、俺たちがいる第4都ってのは4ッ目の都市で、その中にはさらに12コの町で区切られている、という事が解った。 「土地勘ないくせによく解ったな」 「この町の地図を見たから」 「ふーん…つーか、どこに行くとか全然まったく決まらねぇな」 「そうだね…ボクもどうすればいいのか解らないし困ったね」 「困ったな」 「困ったもんだな」 「ぐあ!?」 「牙刃、変な声になってるよぅ」 いつの間にか1日ぐらい前に会った謎の鬼が現れていた、まったく気配がなかった。 てか俺気配を読んだこと一度もないけど、とりあえずこいつは。 「影がうすぃよテメェ」 「なんの事だよっ!」 「牙刃、この人」 「あぁ俺が一撃喰らわせた鬼だな」 「不意打ちだろ」 「あぁ?ならやるか?」 「いいぜ、受けて立つ!!」 *
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