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沙織姉さんに羽交い締めされている為動けない。
というかガッチリされてるからもがくことさえ出来ない。
近づいてくる莉子姉さんの目を瞑った愛らしい顔。
ていうか凄い可愛いな我が姉ながら。
正直もう流されてもいいんじゃないか?とか思い始めてる辺り俺もシスコンなのだろうか?
でもさ、しょうがなくないかな?
可愛いものは可愛いんだからさ。
所詮俺も盛りの付いたオスなわけで
「んっ」
そんな事を考えていたら、どうやらもう既に莉子姉さんの顔が近づいていたらしい。
というか唇が接触してる。
「ンッ…………」
莉子姉さんの声が耳元で艶めかしく聞こえる。
しかも莉子姉さんのどこから出ているのかわからないようないい匂いが俺の脳みそを溶かしていく。
これっ…長くないのでは!?
「そこまで長くしていいとは言ってないぞ!!」
慌てて俺と莉子姉さんを離す沙織姉さん。
俺もここまでされると思ってなかったよ、全くな……
「ごめんね…ゆーくんが可愛い過ぎて離れられなかった……」
明るい顔して、反省してないような謝り方だな……
それに頬を桃色にさせて謝られてもな。
「はぁ、ファーストキスがゆーくんで良かった…」
って、アンタファーストキスだったんかい!!
彼氏が居るとかそういう類の話は全く聞いて無かったから居ないとは思ってたけど……
そもそもブラコンだし。
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