姉達と生活の日々

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なんていうか脱力感 うん、これは後遺症かな? 莉子姉さん?ああ、あの人は別世界にトリップしてる 「ゆーくん…ゆーくん…」ってうわごとのように呟いてんのが恐いがな。 「って、なにやってんの!!姉さん達!!」 俺と莉子姉さんの長々としていた接吻を見て復活した茜姉さんが、今にでもキスしそうな沙織姉さんと俺の間に割って入ってくる。 さっきの時点で、さっさと正気を取り戻して下さい。 俺はもうかなりやられちゃってるから。 「なに?って接吻しようとしてるのだが結城に」 「見てわからないのか?」とでもいいたげな沙織姉さん。 勘違いしないでくれ、これは普通の事じゃないんだぞ。 「そんな姉弟で……」 もっと強く言ってやらないと駄目だって。 負けたら最後だぞ、すぐに言いくるめられる。 「結城、顔を上げてくれないか?」 「嫌だっつうの!!茜姉さん助けて!!」 驚愕した顔するなよ。 わかったなんて言わねえだろ、普通の弟は 「フフ…結城…良い度胸じゃないか…姉さん達にはさせて私にはさせないと…?」 こ、こえぇ!! いつもは穏やかな沙織姉さんの後ろに鬼が見えるぜ。 ていうか、姉さん達にも、不意にとか無理矢理にとかだし。
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