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「ふみゅう~、本当なの?結城君」
「いや、違う!!断じて違うから」
「違うとはどういう意味だ、結城!!」
更なる混乱。
どうやら猫仔姉さんはメシアでは無かったらしい。
都合の良い所で現れて助けてくれるドラマの主人公のような存在かと少し期待した俺が馬鹿だった。
現実は甘く無い、つくづく痛感するね。
って、痛感してる場合じゃねぇよ。
取り敢えず、空気が重い。
原因?勿論沙織姉さん
なんか怒ってらっしゃる。
「沙織姉さんだからね、何度も言うけど姉弟でキスっておかしいでしょ」
これ何度目だろう?
もう諦めた方がいいんでしょうか?
「ならばなんで姉さん達とのキスは良いんだ?」
それを持ち出されると……
ハッキリと言えばイイとは言ってないんだがね。
「ふぇ、結城君…姉さん達とキス…したの?」
そういえば猫仔姉さんは聞いて無かったんだっけ……
「ああ、ちょっと色々とあってね…でも俺から…」
「結城君…キス…しちゃったんだ…ふぇぇぇん」
ハッ!?
何故泣く!?
どこら辺に泣く要素が含まれてたんだ。
「ななな、どうしたんだ!!猫仔!!」
ってか、沙織姉さんの動揺っぷりも凄いな。
第一次彼方家弟キス大戦
彼方猫仔の号泣により終幕
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