―出会い―

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キィーーー。 コトネ『っ!?クサっ!!!!』 鼻にツンと来る腐ったような臭いが鼻を襲い後ずさりしたが、ハンカチを鼻に当て中に入る。 さっきの部屋とは違う不気味な空気…… 体が自然と縮こまるなか、標本を捜しガラス張りの棚を覗き込む。 ガラスは埃で曇っていて顔を近づけないと中を見ることが出来なかった。開いた形の蛇・ホルマリンが蒸発して黒く萎んだウサギ・腹の一部を引っ張り出された魚…… コトネ『たぶんこの辺に…』 カタカタッ コトネ『っ!?』 後ろから音がした。 何かいる!!!早く出なきゃ!!!! 気が焦り、蛙の標本がありそう棚を開ける。蛇やウサギをどかしカエルの標本が奥にないか捜す。 コトネ『なにこれ?』 棚の奥の瓶に赤ん坊のような標本があった。なんの標本か確認するために携帯電話のライトをそれに向ける。
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