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午前の授業が終わり、昼休みに入った。
真希達に捕まるのは放課後だろうと考えていたので鞄から弁当を取り出した。が、その読みははずれてしまった。
マキ『琴音、お弁当外に食べに行こう!!』
サチコ『そうだよ♪琴音のお気に入りの場所行こっ』
コトネ『………』
三人に言われるがままに教室を出て第二校舎に向かった。
昼間だというのに、そこには重々しい暗い雰囲気が漂っていた。真希達は校舎の中まで入るとトイレを見付けた。
ナナエ『あそこが良くない?』
第二校舎のトイレは日が入らず薄暗く、壁やタイルは染みやカビで汚れ、じめじめしていて気持ち悪い。
三人は一番奥の洋式の個室に私を押し込み扉を閉めた。
ナナエ『専用ルームでランチとかマジVIPじゃね!?』
サチコ『アハハっ!!ホントだよねぇ、しかも琴音に超お似合い!!!!』
マキ『せっかくだから、邪魔が入らないように鍵かけといてあげるね。』
コトネ『っ!?やめて!!!』
ガチャガチャッ
ドアノブを回したが扉が開かない。
コトネ『嫌っ!!出して!!!』
マキ『めずらしじゃん、アンタがそんなに抵抗するなんて』
サチコ『びびってんじゃない?』
ナナエ『ちょうどイイじゃん。たっぷり反省してもらおよ』
三人は高笑いしながらトイレを後にした。
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