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こうして 晶は 転入までの日々を女になりきる為の特訓をつまされていた
「大丈夫、大丈夫 あれだけやったんだバレない。」
晶はブツブツ呪文のように唱えながら学校の門をくぐった
しかし 緊張の為か 右手 右足が同時に出ていた
周りに居る女生徒が晶を見ながらクスクス笑っていたので 、晶はバレたのかと思いながら 冷や汗をかいていた
しかし 後ろから ある女性から声をかけられた
「もしかして 田中晶くん?」
(………くん? もしかして 俺もうバレたのか)
晶は内心もうバレたと思い走って逃げようとした
しかし後ろから声をかけてきた女性に肩をつかまれ逃げれなかった
そして 恐る恐る後ろを振り返ると 、そこには 一人の年老いた女性だった
「あの~ 俺…じゃなかった。私は…」
晶がしどろもどろしていると 年老いた女性は、
「大丈夫よ 私がここの理事長だから 全部知ってるわ」
晶はその言葉を聞くと 安心したのか へなへなと地面に座り込んだ
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