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世界は本当に残酷で
誰よりも強く強く
死にたいと願った私が生きて
生きたいと願った彼が消えた
生きてる時は考えなかった
君は永遠に傍に居ると思っていた
君の命が少しずつ
失われてた事、気付かなかった
気付けなかった
「本当に命をあげられたら良かったね…」
私の口癖、今は届かない絵空事
「僕の代わりに君が生きてよ」
君の願い、ずっと私は聞かないように
生きてる間、笑って流した
後悔しても君は居なくて
謝る事も出来なくて
皮肉にも私は
君が消えた世界で一人生き続ける
君が残した唯一の願いを叶えるために
いつか君に笑顔で伝えられるように
「君が好きだよ」
私は空にポツリと漏らした
その言ノ葉が君に届きますように……
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