手紙

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
君の手紙が楽しみで 僕は毎朝ポストを開く 「離れていても貴方が好き」と 君の言葉を僕は信じた 愛に変わりはないと信じた ある日、手紙が来なくなった 月日が流れる度に僕の中の君が消えていく 少しずつ…少しずつ… 僕の中から君が消えた 最後の手紙がやってきた 差出人は彼女の母で 彼女が世界から消えた事を知る 僕はその場で泣きあかした 君を忘れた僕を恨んだ 僕と君との二人の夢は 二度と叶う事はない 二人夢見た白いドレスを海に沈めて 僕は一人で今も儚い夢を見る
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!