ハジマリ

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家族は今居ない 私以外の皆で旅行に行った しょうがないよね。 嫌われものは家で独りでお留守番 ゆっくり体を起こし朝御飯の支度をする いつも通りニュースを見ながらパンを食べる ここ3日間学校に行ってない。まぁ明日親が帰ってくるから明日から学校行かされるだろうけど 「ありす」 「!!!?";」 ガタガタッと立ち上がる 今私の名前を誰かに呼ばれた気がした そんなわけないのに 「ねぇありす…聞こえてるんでしょウ?」 「誰!?;」 辺りを見回しても誰も居ない 「僕を憶えてないのかイ?」 この声… 話し方… 『ありすオイデ…僕らが君をシアワセニしてあげる』 嘘…夢…かな? 「思い出してくれタ?」 ふふふっと可愛く笑う少年の声…少し変わったイントネーション 夢が走馬灯のように思いだされる 「僕は白兎。白い兎って書いてシロトって読むんダ。ふふふっイイ名前でショ?結構僕も気に入ってるんだヨ。」 声だけが頭に響くように伝わってくる 何だか不気味で手が震えた 「白兎くん…は…何処に…いるの?」 声が震える 「ダイジョウブ。怖がらないデ?僕は愛しの国にいるからそっちには行けないんダ。だからありすがコッチにきてヨ。僕らがありすをシアワセニしてあげル。ありすを愛せるのは僕らだけ」 ありすを愛せるのは僕らだけ…… 「白兎くん…は…私を愛してくれるの?」 「モチロンだヨ。僕だけじゃなくて国中の皆がサ」
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