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「何処?;ここ」
目を開けるログハウスのような家にいた
「ありす!!!やっぱりきてくれたんだネ♪」
ふふふっと笑う声…
後ろを振り向くと頭に小さな帽子をかぶってつなぎの服と袖の長い服を着た男の子
と
その男の子の横に眼鏡をかけてスーツを着た私と同じ歳ぐらいの男性がいた
この二人の一番変わった所は
「耳と尻尾!!?;」
少年にはシロウサギの耳と尻尾が、男性には猫の耳と尻尾がついていた
「初めましてだネ。ありす。僕は…まぁもう分かってると思うけど…白兎だヨ。ほぉらっ、黒も挨拶しなさイッ」
少年が男性に声をかける
「煩い。わかってる。俺は黒…黒色の黒の漢字でクロって読むよ。君はありすだね?ごめんよ。ウサギが無理矢理連れ込んで」
「いえ…」
もとはと言えば私がこっちに来たんだし
それにしても対照的なこの二人
「ありすッごめんネ?黒無愛想でサ。さぁありす。僕と行こうカ。この国を紹介するヨ」
グイッと手を引っ張られる
「痛ッ…何するんだヨ黒」
白兎君の手に黒さんの爪が食い込み血がボタボタとたれていた
「血…」
足に力が入らなくてその場に座り込む
「ありす?」
黒さんが顔をのぞきこむ
「ごめんなさい…何でもないの…」
白兎君は傷口をペロペロと舐めていた
「ありす…ごめんね。でも安心して。僕らはこんなことでは死なないよ」
黒さんが頭を撫でてくれる
懐かしい…この感じ
「おちついたかい?そろそろ案内したいんだが」
「あ、ごめんなさい;もう大丈夫です…」
恥ずかしくて真っ赤になる
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