サイコロ

2/3
前へ
/28ページ
次へ
10月。 ある日の部室。 柚依「終わらないよ…」 魔琴「全くだぜ…」 今俺達は学校祭の紹介記事を作っている最中だ。 水明「…狼雅は?」 法魔「さぁ…」 しかも部長が来ていないこの事態。 水華「部長だよね?」 美樹「ええそうよ。部員1人だったからね。」 聖 「1人…」 美樹「でも…狼雅君がつくった訳じゃないのよね。」 法魔「え?」 柚依「違うんですか?」 …初耳。 ガラッ 扉が開いた。 みんなの頭の中は一致していた。 真っ先に声をだしたのは水華だった。 水華「狼雅先…あれ?」 そこにいたのは、 葉月「やっほー。久しぶりね、みんな。」 聖 「葉月さん!」 柚依「お久しぶりです!」 影裏「おい、なんで来てんだ姉ちゃん。」 葉月「いいじゃない。OBが来るのは悪い事じゃないでしょ?ね、美樹先生?」 美樹「勿論!葉月ちゃんなら大歓迎よ!なんたって新聞部創設者だしね。」 俺達『ええっ!!』 葉月「なんだ。知らなかったの?」 聖 「知りませんよ!」 水明「私達と…入れ違いで卒業したから…」 魔琴「美樹先生は知ってたんですか?」 美樹「ええ。だってずっと新聞部の顧問ですもの。」 …その時、 ガラッ 狼雅「おう!…って葉月さん!?」 葉月「あら、狼雅何処行ってたの?」 顔は笑っているが声は笑っていない。 狼雅「…記事探しです!」 葉月「そう…」 ドガァァァァン!!!! 狼雅「£&〓∇∵¶∝※≫♭∟¢!!!?!!??!」 葉月「…馬鹿言ってんじゃないわよ…」 一瞬の出来事。 ……木っ端微塵 つーより…… …グチャグチャ? コロン… 何かが手から落ちた。 柚依「な、…何か…落ちた…ね?」 魔琴「そう?だな☆?」 聖 「誰か拾おうよ?」 みんな恐怖で壊れた。 影裏がそれを拾う。 影裏「…サイコロ?」 水華「サイコロ★」 水明「何でですかね★」 みんな頭がパニックだ。 葉月「みんなどうしたの?」 いや… 原因はあなたですよ… 法魔「ふ、普通ですか?そのサイコロ。」 影裏が血の付いたサイコロを拭き、 影裏「いや…数字じゃないな…字だ。」 そう言ってテーブルにサイコロを置いた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加