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-放課後
美樹「はい。それじゃあこの紙に名前書いて。」
狼雅「うーす。」
カリカリ…
狼雅が名前を書いていると、
コンコン
窓ガラスが叩かれた。
美樹「? 誰?」
ガラッ
扉を開けると
葉月「ヤッホー。来ちゃいました先生。」
美樹「あら!葉月ちゃんじゃない!」
葉月は狼雅達が入学する前の年に卒業している。
狼雅「うい。終わりましたよ-。」
美樹「はいありがと。」
葉月「あ!新1年生だ!部活何やるの?」
狼雅「新聞部です!部員0ですけど…」
この時狼雅は葉月が誰か知らずに話していた。
美樹「あ、狼雅君は知らないもんね。この人は砥闇葉月。1年生の時に新聞部を設立した本人よ。」
狼雅「ええっ!?」
葉月「あははっ!最初の1年は忙しいわよ-!全部1人だったからね!」
狼雅「…あれ?」
狼雅はある事に気付く。
狼雅「もしかして…影裏の姉さんですか?」
葉月「あれ?何で知ってるの?」
狼雅「いや…砥闇って同じ名字だと思って…」
…人の名前を覚える事は得意のようだ。
美樹「よし!狼雅君の仕事は終わりね。帰っていいわよ~。」
狼雅「へーい。」
扉に手をかけた時、
美樹「あ、新聞部の顧問私だから。」
狼雅「え!?」
葉月「大丈夫。この人仕事しないから。」
狼雅「は…はあ…。」
ガチャ
教員室から出ようとすると、
美樹「あ!もう一つ!」
狼雅「ええ~」
美樹「影裏君まだ居たら呼んどいて!」
狼雅「…?分かりました。」
バタン
狼雅は教室に戻った。
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