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影裏「…何か聞きたいことは?」
狼雅「な!?」
…心の中をよまれている感じだった。
影裏「…何で分かったか驚いているようだが…」
狼雅「!?」
影裏「…そんな大口開けて馬鹿みてえな面で人の顔見てんだ…俺じゃなくたって分かる。」
狼雅「馬鹿だと!?」
グッ…
狼雅の拳に力が入った。
狼雅「人狼を馬鹿にしちゃいけねえぞ!」
ビュオッ!
渾身のストレートが影裏に真っ直ぐ向かっていく。
影裏「………」
影裏は無言で片手を前に出した。
その時
グオッ!
狼雅「!!!」
…殺気
その殺気に押されて狼雅は全身が金縛りに合ったように固まった。
「ギャアッ!」
窓の外から悲鳴が聞こえた。
狼雅「……な…?」
それは横の木に止まっていたカラスがあげた悲鳴だった。
そのカラスは瞬時に絶命していた。
影裏「……さて、聞きたいことは?」
影裏は笑いながら狼雅に聞いた。
狼雅の中では、ある事が推測から確信に変わっていた。
狼雅「……本当に魔道師か?お前。」
それを聞いた影裏がニヤリと笑い、
影裏「流石に…あれだけやればバレるよな。」
狼雅「じゃあ…!」
影裏「…お前も来るか?先生に呼ばれたのはその事だろう。」
そう言うと影裏は教室を後にした。
狼雅は少し考えたが影裏の後について行った。
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