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ハァ…ハァ…。
もうすぐ終わりが来る。
僕の…体の。
『思えば…随分汚い世界だったな。』
物心ついた頃には、周りの人間が嫌いになっていた。
『どいつもこいつも、下らない者ばかりだった…。』
『自分』を持たない者達。
彼等自身が悪い訳じゃない。
精神を構築していく時期に、良き導き手に出会えなかったのだろう。
…後は気付けば真っ黒け、か。
それを考えれば…短命でも、自分で自分を誇ったまま逝ける事は素晴らしいことだと思った。
『輪廻転生…か。もし本当にそれが有るならば。』
次の命を与えられた時も、今の自分の様な生き方を貫いてやる。絶対に。
そう決心しながら、ゆっくりと彼の身体は力を失っていった。
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