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その子が生まれた場所は、小さな病院の一室。
とても仲睦まじい夫婦に授けられた小さな命は、何故か瞳に僅かな朱が混じっていたことから朱理と名付けられた。
夫婦はその子を大事に…大事に育てていった。
彼女は周りと比べて、何か異質な雰囲気を感じられる存在となった。
この時、彼女はまだ小学生。
しかしその内面は、正直気味が悪いほど濃かった。
何時しか周りの子らは、彼女を避け…そしてその不気味さから虐めをするようになった。
しかし彼女は気にしなかった。
何をされても。決して怒らず。
ただ、無関心。殆んど相手に反応することなく過ごしていた。
しかし、それによって相手は調子付き…それはエスカレートしていった。
そんなある日の事。
それは起こった。
そしてこれが、この物語の始まりとなった。
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