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父「式の日取りなんだけど、出来れば年内……、遅くても2月頃までには出来ないかな??」
誠・香「えっ??」
いつの間にそんな話に…?
父「実はな、父さん達、老後を海外で過ごそうと思っていてな…。この間の旅行も下見に行って契約までしてきたんだ。それでだ、4月には向こうに行くんだけど香織を一人残す訳にもいかないだろ?だから、3月いっぱいまで誠君の所に居て4月から二人とも此処に住んではどうかな?」
お父様…………頭がパンクしそうです。
香「そんなん聞いてないよ…。」
父「うん。言ってないから。」
香「お母さん…。」
母「お父さんが言うなって…。」
香「ぅう………。」
香織も寝耳に水の様だ。
父「で、どうだ?」
誠「そりゃあ嬉しいですけれど、まだ早い様な…。」
父「若いクセに意気地無し…」
誠「いや…。お金があればすぐにでもしたいですけど…。」
母「あっ、そうそう、美麗さんから預かってるわよ。」
えっ?
ここで美麗??
何を!???
頭の中は今日1番でパニック!!!
母「はい。」
お母さんが渡してきたのは俺名義の通帳
杏奈に渡していた養育費が貯められていた。
誠「何でこれが!??」
母「この間の式は良かったわね。」
父「ああ、いい夫婦だった。」
誠「えっ!??」
香「あっ!誠必死で気づいてなかったよね。」
誠「えっ?えっ??」
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