小話のお部屋

7/7
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
【ちなみに生徒会室に隠しおやつしてました、作者は。】 「こんちきしょー!!」 「まちなさい、ブラックさん~!!」 どたどたばたばたと響く足音。叫び声に聞き覚えがあって、ピンクはふと立ち止まる。 「わきゃっ」 その背になにかがぶつかる。よろけたピンクをがしっと捕まえたのは。 「ごめんゴメン、大丈夫?」 「――ブラックさん」 肩越しに見上げると、申し訳ないと目で謝るブラックが居た。 そしてその後ろには。 「…なにをやってるんですか2人は」 「ブルー」 あっちゃー、とブラックが云う。ピンクは首を傾げて問う。 「どうしたんですか?」 「――全くです。またなにをしたんです。レッドとグリーンが凄い剣幕で走ってましたよ」 「…隠しおやつをホワイトと食べちゃったの」 おやつ、の言葉にブルーはぴく、と反応する。 「もしかして、ポッキーの抹茶ぜんざい味」 「…うん」 「…」 「…」 妙な静寂が辺りを支配する。 「――食ったのか――ッ!!」 「あわわ、ブルーまで!?」 じり、と距離を縮めるブルー。ブラックはピンクを軸にしてくるりと方向を変える。 「抹茶ぜんざいのうらみ~!!」 「くそー、食いもんの恨みはおっかない子なんだからー!!」 だっと走っていくブラック。それを追うブルー。 その内式(シキ)まで使うのではという追い掛けっこを見送って、ピンクはぽつりと呟いた。 「抹茶ぜんざい…。」image=53263528.jpg
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!