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今から八年前。
いつも一緒に遊んでた孝弘と
この沼に来た。
俺はソイツに、沼に入ってみろよ、って言ったんだ。
嫌がる孝弘の背を押し、半ば強引に沼へ入らせた。
そしたらさ、アイツの足、みるみる沈んで行って。
泣きながら叫んでたっけ。
‐ダイちゃん、助けてっ!!足が抜けないよ…助けて…!!!!
呆然と見ている俺に
叫び続けながらアイツは沈んで行った。
この事は誰にも言わなかった。
孝弘は行方不明って事になった。
それからほぼ毎日、俺はこの沼に来て
濁った水面を見つめてる。
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