召し使いが語る『シンデレラ』

本題

私が働いている城には、結婚適齢期の王子がいます。

だから王様とかお妃とかは、隣の国にいい娘がいないか探してるっぽい☆

こないだ王様とお妃が話し合ってる時にちょうどフルーツ持ってったのよ、

そしたら…

王様『君が隣の国の姫だったらなぁ…』
って肩に手をポンって置いてきたのさ、

何どさくさまぎれでセクハラしてんぢゃねーよって思ったんやけど、

いちよー王やからさ、笑顔でかわしたわけよ。

そしたらお妃もその話に乗っかって、

『この子も結婚しないといけない年頃だし、いろいろ働いてくれるしねぇ…』

だって。

結婚しないといけない年頃とか決めつけんぢゃねーよ、このババア！

てかアンタらの息子なんて世間知らずの遊び人ぢゃねーか！！

いろいろ働いてくれるってそれが仕事なんだよアホンダラ！！

ちったぁ自分の部屋ぐらい自分達で掃除しろっつーんだよ！！

まぁ、私はとりあえず笑顔で去ったけどね。

王様達の話によると、王子にどんな娘紹介しても気に入らないんだって☆

金持ちのボンボンが何きどってんだか。