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どこからかお経が聞こえてくる。
だんだんと声が大きくなる。
しばらくして目が覚める。しかしそれは現実ではなく夢の中。
薄暗い部屋の中。お経はどうやら下から聞こえてくるようだ。
どうやらここは天井裏らしい。
所々から光が漏れているので全く見えないというわけではない。
私は少し歩いてみることにした。
かなり大きな部屋だということがわかった。
しばらく歩いていると一際大きく光が漏れている場所があった。
近づいてみる。
四角形の窓みたいな穴が開いていた。
私はそこから下を覗いて見る。
とても、とても大きな部屋。
大きな仏像が置いてある。
妙に赤みを帯びた部屋。
仏像のまえで坊さんらしき人がお経を唱えている。
突然坊さんが私の方を見上げた。
目?が合う。
とてつもない恐怖を感じた。
その坊さんの目には目玉が無く、真っ黒な穴から血が流れていて顔が血まみれになっていた。
『・・・・・・⁉⁉⁉⁉⁉⁉⁉⁉⁉』
声にならない悲鳴がでる。
あまりの恐怖に飛びのいた。
一刻も早く逃げなければならないと思った。
逃げようと立ち上がったその瞬間・・・・・・
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