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「あ……乃亜ーっ!」
視界の前方に乃亜の姿を見つけ、叫びながら手を振る。
乃亜は一度こちらを見て、哀しそうにふいっとそっぽを向いた。
心臓が、ドクンッと脈打った。
その瞬間、思い出した。
メールの内容と、今朝の夢のを。
「の……あぁああぁー!」
「ひゃぁ!?」
走って、乃亜に抱きついた。
「だ、だめだよ未来!こんなところ見られたら目ぇ付けられ……」
「ごめん……ごめんね……!私、やっぱり乃亜と一緒じゃなきゃ嫌だよ……!」
「み……」
ふぇーん、とまるで子供のように泣きじゃくった。
「未来……私もごめんね、一言も相談しなくて…」
「ううん、私こそ気づかなくてごめん……!乃亜、大好きだからね……!」
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