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「乃亜、おはよ!」
「おはよう未来!」
私は逋頼未来(ノガライミク)。
今挨拶したのは幼稚園の頃からずっと仲良しの箱船乃亜(ソウセンノア)。
私はポケットから携帯電話を取り出して、乃亜の目の前に突き出した。
「あのね、昨日やっと携帯買ってもらったんだ!」
「ほんと?メアド教えて~!!」
「もち!でもまだ初期アドだから、帰ったらアド変するね!」
「了解♪」
私は赤外線で乃亜にデータを送った。
「じゃあね!」
「うん!」
中学に入学して、私たちは初めて別々のクラスになってしまった。
でも前の小学校の時からの友達もいたし、自分で言うのも何だが社交性があるのですぐ友達が出来た。
でも乃亜は違う。
乃亜は何事にも消極的で引っ込み思案で、しかも私にベッタリ。
クラスが別れてしまったことで不安も大きくなった。
……でもこれで、乃亜に新しい友達が出来るといいんだけど!
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