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「んで、それがどうかしたの?」
教室に入ると、皆が挨拶してくれる。私も返しながら、自分の席に座った。
玖雨と華は私の席まで着いてきて、近くの適当な椅子に座った。
「まゆり、ちょっと椅子借りるねー」
「佐久間、椅子借りる。……別に、どうってわけじゃないんだけどさ……」
玖雨と華はそれぞれ顔を見合せ、言いにくそうにだがはっきり言った。
「未来さ、箱船さんと一緒に行動するの、やめた方がいいよ」
「友達に聞いたんだけど、上の階じゃ、いじめられっ子で有名らしいからさぁ」
「はぁ……?」
「いじめ、されてるらしいよ」
意味がわからない。
だからってなんで私が乃亜と関わっちゃいけないことになるの?
「……未来まで上の階の女子にいじめられるよ?上の階、荒れてるしさ……」
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