恐ろしい男性

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「あ、ネエ様おはようございます」 キッチンに着くと、カティリアより三歳年下の妹、ミシュアが朝食を作っていた。 赤い髪をお団子に縛っている、右目が青色、左目が緑色のオッドアイの目をした可愛らしい少女。 赤い髪と、左右別々の色の目はみんなから変な目で見られるが、ミシュアは気にしていないようだ。 ミシュアは、働きに出ているカティリアとシルファーナの代わりに家のことをやってくれている。 お嫁に出しても恥ずかしくない程の料理の腕前。 掃除、洗濯も自ら進んで行っている。 絶対にお嫁になんか出さないが。 「ミシュアおはよう。今日は雨だから、洗濯物は家の中で干してね」 時々雨が降る直前に外に洗濯物を干したりする、天然な所があるミシュア。 こうして言っておかないと、今日も雨が降る直前に洗濯物を外に干してしまうだろう。 「はい。わかりました」
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