恐ろしい男性

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  謝ったシルファーナを許し、カティリアはミシュアを探しに行こうとしたが、 「あ!ネエ様たち発見しましたぁ!」 ミシュアが見知らぬ男性の手を引っ張って、こちらにやってきたので、ホッとする。 「「………ミシュア!」」 心配していたのよ! と怒鳴ろうとしたが、見知らぬ男性のことが気になって言えなかった。 金髪碧眼の端整な顔立ちをしている男性。 「ミシュア…その方は?」 カティリアが尋ねると、ミシュアは男性を見上げた。 「ネエ様を探していると言っていたので、連れてきましたぁ」 「「…………………」」 (見知らぬ爺さんって、もしかしてこの人?) シルファーナが視線でユリミナに話しかける。 (あぁ、そうだよ。こいつだ) (……怪しい男性ね。) (私もそう思っていたわ) 三人で“目会話”をしていると、男性が口を開いた。 「ウィノア家の者か?」 低くて怖い声だ。目も、感情のこもっていない冷たい瞳。 「えぇ。そうですが…あなたはどなた…?」 ちょっと警戒しながら、男性に尋ねるカティリア。 「私は、あなた方の母親、“サリシア”の従兄弟のハリアドネという。」 「「…………………」」 男性の言葉に、カティリアたちは眉をひそめて黙った。  
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