にしおかすみこ
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ある朝、ご主人が外へ出掛けた。 だが、まてどもまてども帰ってこない。 やがて日が沈みかけた頃、我輩はなにかをかんじとった。痛み、哀しみ、苦痛。どれにもあてはまる感覚に陥る。 そして、こう感じたご主人が死んだ、と。 我輩は元来人間というものが嫌いであった。 しかし、ご主人は別であった。 なんたってマタタビをくれるからだ。 そうして我輩の復讐劇は淡々とはじまるのであった。
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