我輩

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目が覚めてからどれほどたったろうか。 無性に腹が減ってきた。 本能の赴くままに足がうごく、どこかの家の前で止まった。運よく裏口があいている、どうやら裏口からはいると台所のようだ。 足が動く一歩一歩。 とそのとき、ぐいと首を引っ張られそのまま宙に浮く。 と、同時に、今まで来たみちの方へ飛ぶ。 しかし我輩は諦めなかった、我輩を投げ飛ばしたものの踵を返すのを確認するとまた、一歩一歩ちかづいた、案の定また宙にうき、飛ぶ。 すると我輩を投げ飛ばすものが叫ぶ。 だんな様!野良猫が入ってきてどうしようもありません! すると太くしゃがれた声で、 なら家で飼ってやるといい。 と聞こえた。 我輩は投げ飛ばされることなく、家に入れた。 そこで我輩は魚を失敬すると、瞼が重くなり眠りについてしまった
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