限界

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
君を振り向かせたくて 君を救いたくて 沢山の言葉と沢山の想いを 贈り続けてきた 雨の日も風の日も たとえ君の目に映らなくても 孤独や不安や誰かに対する嫉妬を 全部抱えて望みを信じた だけどやっと気付いた 僕には君を救えない だって僕の言葉も想いも 君の心の真ん中にはきっと 届いていないんだから このまま何処まで行っても 君の心を動かせない そう思ったら怖くなった 認めたくはなかったけど 僕の力はこんなものだ 一番解ってるつもりだった君に 届きもしないこんな言葉達じゃ 沢山の人の心に響くはずもない 僕は僕の賭けた未来に 負けたのかもしれない 一方的な買いかぶりだったのか? だとしたら君の全てが嘘になる また何も信じられなくなる それだけは本当に嫌だから ここに限界を定めよう
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!