ひかり

夜

彼は言いにくいのか、口を開いては、閉じてを繰り返した。

５年の月日は、お互いを空気の様な存在に変えてはいたが、お互い穏やかな日々を重ねて、それがずっと続くと思っていた…。

夜中起きて、隣を見ると彼がいる。私は、一人じゃないと安心する。心が満ちる。彼の寝顔は、私にとっての安定剤の様なものだった。