その傷はどんな罪よりもの証。

11/13
前へ
/62ページ
次へ
  グチュ、グチュ、グチュ 「やっ、あぁあっ、 もっ……、ダ、メッ、 かな…っめぇ!」 「クスッ……いっそう、 おかしくなってみる…?」 「やぁっ」 仕方ない、と思った。 こうされるのは。 だけど、 おかしくなりそうな 快感は。 おかしくなりそうな 苦痛は。 堪えられないっ! 「ふぅっ!…んんっ」 口に指を入れられ。 要は、耳元で囁くように言う。 「いいか? この身体を抱いていいのは、 俺だけ。 おまえを鳴かせていいのも、 俺だけなんだ。 俺以外なんかには…… 許さないっ」 「ふうぅっ!んんっ!」 激しかった律動は、 いっそうと激しくなる。 「なつ、めっ…」 要の、俺を名を呼ぶ声は、 切なそうで。 何故。 「んぅうっ」 要は上半身を屈ませ、 俺の右手首に そっと口付け。 それは……。 .
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2359人が本棚に入れています
本棚に追加