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その白い肌に指を滑らせ、
その整った顔立ちを歪ませ、
その艶やかな声で喘がせたら。
と、何度思っただろうか。
ねぇ、佐伯先生…?
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
「じゃ、宿題、
やってくんの忘れなよー」
「はいはーい」
そう綺麗に微笑みながら、
言う佐伯先生に
見とれてる生徒。
……ヤメロ。
……見るなよ。
「……お前、いま
すげぇ、怖い顔してる」
その声に、
はっ、と我に気づく。
「あっ。スマン。
……ってかお前、寝てたんじゃ
ないのか?」
目の前には、親友の姿。
「今の鐘で起きた。
お前、佐伯の授業では
ちゃんと真面目に
受けるんだな」
欠伸をしながら呑気に言うから、
ムッ、ときて、
言い返した。
「うっせーな。
授業で寝てばっかのお前に
言われたくねぇよ、要」
「俺は授業受けなくても、
頭いいんだよ」
「俺もだよ」
好きな人の授業には、
真面目に受けたいじゃないか。
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