その傷はどんな罪よりもの証。

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  「違う香水が匂う……」 要のその言葉を聞いたとき、 マズイ、と思った。 背中に、 冷や汗をかいて。 「………、……っ!」 ダンッ、と床に押し倒され、 背中を強打して。 痛さに、顔を歪めた。 「最近、帰り遅いと 思ってたらさぁー、何? 他の奴らに抱かれてたの?」 「ちがっ……」 「言い訳無用」 違う、と言いたかった。 だけど、それは敵わなくて。 要に噛み付くような キスをされた。 .
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