その傷はどんな罪よりもの証。

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          グチュ、グチュ、グチュ 何ひとつ、 自由が効かない、この身体。 「ふっ、んっ…… あぁあっ、あぅっ……」 「うわっ、すげぇな。 指、締め付けてくる……」 「やっ……、あぁあっ!」 耳を塞ぎたい。 だけど、 両手は縛られて。 後ろでクスッ、と 要が笑ったような気がする。 「他の奴に抱かれたなら、 たっぷりとお仕置きを してあげようか……」 「だかっ、……やぁっ、 ちがっ……、あぁああっ!」 「何が違うんだよ?」 俺の後ろに入っていた 要の三本の指先が、 弱点の場所に、触れて。 全身が、痺れるようだった。 「あぁあぁああっ!!」 もう、なにも考えれなくて。 .
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