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「とりあえず拾うか。勿論、お前もな!」
更夜はしゃがみ込んで拾い始めた。
「さっすが運動神経バツグンな更夜クン」
零はさっきの風を利用して更夜が自分で体制を立て直したと思ったらしい。
それを理解した更夜は首を傾げた。
(あれ?俺、今風に支えられたんだっけ?傾いたのを更に元の位置まで戻された気がしたんだけど…。
――――てか、突風にも限度ってもんがあるだろ!
標準体重の俺を支えるとか持ち上げるって普通ありえるのか?
窓ガラス割れて無いのが不思議なくらいだ。
…ん?そういえばコイツもあんなに強い風にびくともしないのか?)
更夜と零の距離は遠いとは言い難い。
だから零の場所まで行った風が弱まったとは考えにくい。
どんだけ頑丈なんだよ…。
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