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「さっさと拾え!誰のせいでこうなったのかよぉく考えろよ?」
般若の顔をした幼なじみに零は震え上がる。
せっせと拾い始める零を更夜は満足そうに眺める。
大半は更夜がさっき拾ったので残りは零に任せる事にしたのだ。
あっというまに拾い終わった二人は職員室に資料を置き学校を出た。
校門を出て少し進んだ辺りで零は思い出したように言った。
零「そういえばさっき『今日の俺はツイてない』とか言ってなかったか?」
更夜は朝からの事を説明した。
話しが終わった時には、すでに学校近くの公園にいた。
しかし、いつまでたっても公園を通り過ぎる事はなかった。
そう、話し終わってからは一歩も前に進んでいないのだ。
何故なら…零が腹をかかえてうずくまり肩を小刻みに震わせて爆笑していたから…。
…言わなきゃよかった。
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