薄紅の結晶

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あの頃のあなたは 純粋で 無垢で 時に少年のような瞳で ただ前を見ていた 甘い物が大好きな かけがえのない友達 あの頃のあたしは 何も知らなかった 頼りないあなたの 大きくて広い背中も 繋いだ手の温かさも 不器用な優しさも それがいつからか 変わりゆくことも 何も知らなかった 恋だと気づくには 遅すぎたことさえ .
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