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とりあえず体を起こしてみる。
すると部屋の隅で物音がした。
そこには、女の人がいた。
窓から風が入ってきてその人の長い綺麗な髪を優しく撫でた。
華奢な腕の上で本のページが捲れていく。
大きくて澄んだ目が僕をじっと見る。
…すっごい綺麗。
とびきりの美人だ。
それだけでなく、その人の顔を見てると何だか懐かしい感じがする。
不意にその人は、目に水っぽい物を浮かべた。
「えぇぇ?」
何で?何で??
混乱している僕に更に追い討ちを掛けるかのようにその人は、ミイラ男みたいな包帯だらけ僕の体に抱きついた。
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