第5話

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「……卓夢君。」 結芽は、音楽室の窓から卓夢を見ていた。 その時、誰かが来た。 「ずいぶんと仲良いのね。」 「あ、綾見さん…。」 「どんな方法でアイツとくっついたかは知らないけど、あんま調子乗ってると…。」 綾見は制服のポケットからカッターを出し、結芽に向かって突き刺そうとしたが、外した。 「そんなにびくつかなくても良いわよ。 本気じゃないから。」 「……。」 「でも、いつか必ずあんたから貝音を奪ってやるから。」 綾見は、結芽の前から居なくなった。 「…卓夢君……。」
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