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「結芽!!」
結芽は笛の音をピタッと止めた。
「……卓夢君…。」
結芽は突然泣き出した。
「結芽? どうしたんだよ。」
結芽は何も言わずに泣くばかり。
俺は結芽を抱きしめて、頭を撫でた。
「卓夢君…。 私、何があっても、 ……卓夢君が好きなの、止めないよ……。」
「うん。 俺もだよ。」
結芽は、俺の腕の中で静かに泣いていた。
その時俺は、彼女が好きなうたをそっと口ずさむ。
「……好きだよと、今日も言えないまま~、見送った、今まで一緒にいたのに…。 会いたくて、君の好きなうたを繰り返し。 …口ずさんだ、帰り道……。」
……やっぱ、切ない詞だな………。
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