第6話

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俺は結芽のそのちっちゃい手を握った。 小指だけじゃ足りない。 ……もっと、結芽のコト、知りたい。 もっと、結芽に……。 俺は、結芽を家まで送った。 家の前で結芽が立ち止まる。 「結芽?」 「もっと、一緒にいたい。」 「また、明日な。」 俺は笑ってそう言って、結芽の頭を撫でてやった。 「…結芽、お前、野球部のマネージャーやんない?」 「え?」 「そしたら、一人で怖い想いしなくて良いと思う。」 「うん。」 「じゃあ、明日部活においで。」 「うん!」 やっと笑った。 俺は安心して結芽が家の中に入るとを見ていた。 「さて、帰るかな。」
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