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俺は結芽のそのちっちゃい手を握った。
小指だけじゃ足りない。
……もっと、結芽のコト、知りたい。
もっと、結芽に……。
俺は、結芽を家まで送った。
家の前で結芽が立ち止まる。
「結芽?」
「もっと、一緒にいたい。」
「また、明日な。」
俺は笑ってそう言って、結芽の頭を撫でてやった。
「…結芽、お前、野球部のマネージャーやんない?」
「え?」
「そしたら、一人で怖い想いしなくて良いと思う。」
「うん。」
「じゃあ、明日部活においで。」
「うん!」
やっと笑った。
俺は安心して結芽が家の中に入るとを見ていた。
「さて、帰るかな。」
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