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「卓夢君!」
俺は結芽に名前を呼ばれてハッとする。
「…結芽。」
「どうしたの?」
「……お前さ、綾見との間に何かあったんだろ?」
「……。」
結芽の顔が曇った。
「……私、小さい頃から良くいじめられてた。 でも、綾見さんだけは私に唯一優しくしてくれた人なの…。」
「今は、違うみたいだな。」
「…綾見さんは私に宝物を見せてくれた。 亡くなったお母さんからもらった大切な首飾り。 私は、それを壊してしまった……。」
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