第6話

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「卓夢君!」 俺は結芽に名前を呼ばれてハッとする。 「…結芽。」 「どうしたの?」 「……お前さ、綾見との間に何かあったんだろ?」 「……。」 結芽の顔が曇った。 「……私、小さい頃から良くいじめられてた。 でも、綾見さんだけは私に唯一優しくしてくれた人なの…。」 「今は、違うみたいだな。」 「…綾見さんは私に宝物を見せてくれた。 亡くなったお母さんからもらった大切な首飾り。 私は、それを壊してしまった……。」
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