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｢隊長、副隊長は…｣
｢響は手伝い…｢左之――ッ!!｣
｢副隊長！｣
｢ウチも行くぜぃ！｣
｢何でだよ!?｣
｢副長命令｣
｢何だよそれー!!｣
｢文句言わない！｣
(その頃、屯所前では…)
｢こう見えても俺は十五だ…！悪かったなァ、ガキじゃなくて｣
この少年は市村鉄之助
兄・市村辰之助は勘定方として採用されたが
見た目だけで判断され門すら通して貰えなかったと言う
その事で見張りの隊士と揉め合いに…
｢…クッ、クックックッ…いい覚悟だチビ―――ッ!!とことん新選組をコケにしくさって―――ッ!!｣
｢そっくり返すぜ、オラかかっつこーい!!｣
｢バカー!!｣
｢俺サマの力見せつけてやらーッ!!｣
｢何をー!?｣
｢隊長―――ッ！十番隊揃いましたッ!!｣
｢場所はどこだ!?｣
ダダダダダ…
｢木屋町通り三条小橋付近、人数は五・六人と思われます｣
ダダダダダ…
｢よォし!!｣
｢!!｣
｢二番隊に遅れをとるな!!この手柄はなんとしても俺達が頂くゼーッ!!｣
ドドドドド…
｢十番隊――…｣
｢!?｣
｢出動――――ッ!!!｣
ドドドドドド…
｢ぐぎゃ｣
ドドドドドド…
｢……｡｣
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