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僕が僕で居られたのはきっと。
―――君を、愛していられたからなんだ―――
愛す事を忘れて、虚無感を感じつづける日々。
何時も通りを知らず、毎日を過ごす。
ふと、手を見て思った。
「あの温もりは、君の優しさだった」と言う事実。
だけど…
本当にソレはただの人の温もりだったのか。
疑問は確信に変わる。
僕は、人の温もりに助けられてなんていなかったんだ。
きっと僕は、君にずっと。
それは君と出会ってから今までずっと。
「僕は、君を愛してた。」
虚無感はきっと君が居なくなったから。
手の届かない場所へ飛躍する君と、飛べない僕。
僕の想いと君の想い。
すれ違う君との想いで、僕は終わりを理解していたんだろうか。
君の為の僕は今日で終わり。
明日からは僕の為の僕として、この醜くて、美しい世界に生きよう。
一つの想いは、新たな想いに。
その想いは忘れる為じゃなく、胸に刻む為に。
一生を彩る思い出として残して僕らは旅立とう。
あの時辛かった想いも、
嬉しかった想いも、
怒りたくなる想いも全て。
きっと、いつか笑い飛ばせる日が来るのを信じて。
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