君に届け

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愛してるとか、好きだとか。 中々言えないモノなんだ。 僕は君の事が好きだって言えない。 恥ずかしさとか色々邪魔をする。 でも本当は今すぐにでも君を抱きしめたい。 勇気とか、自尊心とか。 そんなもの捨ててでも君と笑いたいのに、うまく笑えない。 僕と君は恋人同士。 それは幸せでとっても嬉しい。 でも、恋人同士なのに名前で呼べない。 こんなに緊張してるのは僕だけなのかもしれない。 そう思うとなんだか笑えてくる。 そんな事考えながら僕は君を見る。 いつもの表情で居てくれる。 君は僕の視線に気付いて「どうしたの?」って聞いてくる。 それに僕は「なんでもない」って返す。 いつもの幸せな日常。 それがとても大切で、ただ護って居たかった。 ある日、一緒に買い物に行った時。 君と僕で色んな店にいった。 その買い物も凄く楽しかった。 君と時間を共有出来てる喜びは一人の時では考えられない程。 やっぱり僕には君が居ないと駄目なんだと、痛感した。 一人になってただ泣いた。 君が居ないと耐えられない。 一緒にとった写真に写る君は笑っている。 君は今笑ってるの? それとも、泣いているの? 僕はきっと、泣いてます。 君が手の届かない場所に行くなんて思っていなかったから。
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