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今あたしは身体だけ桐野くんってこと…?!
でも意識はちゃんとしてるし、あたしの身体の中は桐野くんの意識が入ってるのかな😓
ということは口を切ったのはあたしじゃなく桐野くんなのか。
とりあえずあたしの身体と桐野くんも探さないと💧
教室へ帰ると桐野くんの席にあたしの身体が座っていた。
「桐野くん?」
小さい声で話しかけると桐野くんは振り返った。
「?!?!?!だ、お前誰だよっ!」
そりゃびっくりするだろう。目の前に自分が立っていたら。
「あたし七瀬だよ!とりあえず話を聞いて!」
「どうなってんだよ!?」
「…多分だけどさっき勢いよく頭をぶつけた拍子に意識が入れ変わったんだと思う。だからあたしの身体には桐野くんの意識が、桐野くんの身体にはあたしの意識が入ったんだよ!きっと。」
「わけわかんねぇ…勘弁してくれよ😞なんで俺スカートはいてるんだよ…」
キーンコーンカーンコーン🔔
その時始業のチャイムが鳴った。
「今は時間ないから七瀬仁胡になりきって授業受けて!あたしも気をつけるから!」
…そう言って席に戻った。
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