迷

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  『別に欲しいもの      なんか無いよ』   僕は笑みを浮かべながら   圭吾を見る 圭吾はまだ真剣な顔をしている      (馬鹿みたい)  『お金があれば寝る所も   食べる物も不自由しない   からって事だよ』 笑いながら話をしている僕を 圭吾は真剣な顔をして見ていた     僕は心で呟く (いつまでそんな顔 してんだよ?馬鹿じゃね~の) 『分かったかぁ??   もうその話はいいだろ?』    笑顔で下を向く  真剣な顔をしたまま何も  話さない圭吾の空気に    押しつぶされそうになる
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