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床に置いたボックスは救急箱だった。 彼はそれを開き、傷の手当てを始めた。 消毒液が染みる。 多少顔を歪ませたが、今はそんな痛みなど大した問題ではなかった。 またいつ、浴室でのような事をされるか解らない。 いや、きっとそれ以上の事をされる。 覚悟だけはしなければいけないと、手当てを続ける彼を見つめながら思った。
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